新たなグランドマスターセラピストが誕生!~グランドマスター 竹中素子さん 対談インタビュー~
ラフィネグループで働く5000名のセラピストの中でトップランクである、グランドマスター職位の竹中素子さんに、
新人時代のご苦労や、グランドマスターへの道のりについてインタビューさせて頂きました。
グランドスターセラピスト 竹中素子セラピスト
配属店 ラフィネ イオン近江八幡店
https://www.bodywork.co.jp/search/detail/600187/
経歴
・2009年12月22日 長浜楽市店配属
・2010年5月 フレッシュセラピスト研修
・2011年7月17日 ゼネラル試験合格(4回目)
・2012年11月~12月31日 長浜店と近江八幡店掛け持ち
・2013年1月1日~ 近江八幡店異動
・2014年2月20日 チーフ試験合格(9回)
・2015年9月17日 梅原エリアR1コンテスト優勝
・2018年7月10日 マスター合格試験合格(13回)
・2023年11月8日 グランドマスター試験合格(13回)
・2013年3月~現在 近江八幡店リーダー
新人時代について
Q 竹中さんがセラピストになったきっかけを教えてください
人の体を触ってほぐすことが昔から好きだったというのが1番の理由です。
前職が自己啓発のプログラム販売とそれを使ったパーソナルレッスンや社員教育などメンタルや心構えに関する仕事をしていましたが、内面を強く持ったとしても体が疲れている方が多いということを実感し、これからの時代は内面も体も両方ともに癒せることをしていかないといけないと思いながら色々と考えていました。
そんなときに友人をほぐす機会があったのですが、次の日に電話がかかってきて「体だけじゃなくて心までスッキリした。もとちゃんの手には不思議な力があるから、そういうものを仕事にしたらどう?」と言われたんです。
その時に私の中で探し求めていたものとセラピストというものが合致しました。私にはセラピストになるということが必要な道なのかもしれないと探し始めてラフィネに出会ったというのが最初です。
Q インターン研修はご苦労があったと伺いましたが、研修中の思い出はありますか?
インターン研修で楽しい思い出は1つもなく、毎日必死で過ごしていた辛い思い出が多いです。同期は20代の方や専門的な学校から来ている方たちが多く、みんなの親ほど年齢の離れた私がともに勉強するというのはみんなより、2倍も3倍も努力しないと同じように進んでいけないと思っていたので、毎日夜遅くまで勉強していました。
ストレートに合格はできず、ボディで2回試験に落ち、リフレでも中間の前に先生に声をかけられるほど心配されていました。
ただ、ハートフルリラクゼーションというものを学んで人間関係の楽しさや周りの人のために自分が役に立つことはないかというのを考えていきながら、研修仲間との絆が短時間で強くなったというところでは最高の研修時代でした。今でも当時の同期とは連絡取り合ったりしています。
Q 配属してからの新人時代、すぐに指名はとれましたか?
実は、初めて入ったお客様で指名をいただきました。次回予約を伝えたら予約をとってくださり、次も竹中さんでという形で初指名をいただきました。
ただ、1本目はよかったけれど、そのあと指名をいただくのにはかなり時間がかかり、簡単には伸ばせなかったです。最初は先輩・同期に指名をもらうためにどんな工夫をしているか聞き、それを真似して少しずつ指名を伸ばしていきました。
Q 落ち込んだときの対処法をお聞かせください
研修しているころは落ち込む暇がなかったです。
落ち込むことがあっても、喋って食べて発散していました。現実に戻ると、現実は変わっていないので、やるしかない!と気合を入れてやっていました。
ランクアップ試験※1について
※1 社内の昇格試験
Q 1回目挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
そこにキャリアパスプランがあったからです。1年目にフレッシュセラピスト研修※2参加条件の累計指名本数も達したので、自然な流れで、受けるものだと思って1回目は受けました。
※2 社内の研修
Q 1回目のランクアップはいかがでしたか?
試験官の先生が慣れ親しんだ先生だったため、あまり緊張はありませんでした。
いただいた評価で「アグレッシブだね」と言われ、積極的だと誉め言葉として捉えていました。今考えると、もっと優しく、スピードをゆっくりと行うという意味だったのかなと思います。
Q ランクアップでの思い出はありますか?
不合格ということに対して認めないといけないけれど、認めたくないという気持ちがあり、試験官の先生の文句をよく言っていました。試験のたびに自分のできない不甲斐なさは認めているけど、それだけでは嫌だと思う部分があったのだと思います。試験に臨むために私たちも準備しているのだから、というところで試験後のアンケートでは毎回もっとこうしてくれ、ということをたくさん書いていました。
Q ランクアップ試験で学んだことについて教えてください。
チーフ研修が1番の思い出です。同じ店舗の先輩と一緒に受けたのですが、その時はその先輩より指名ももらっていたし強押しもできて、先輩より上だと自惚れていた部分がありました。
ですが、一緒に受けた試験でその先輩が合格で私が不合格という結果になり、なぜ私が不合格なのかと悩みました。そこで先輩の施術を受けてみたところ、特別力が強いなどはなかったけれど、終わってからの心地よさと自分自身のすっきり感、癒された感というのがすごく大きかったんです。私は自分のことを優れていると思っていましたが、そこではないところを会社や先生は見ているんだということに気づきました。
回数をこなして受かるわけではないし、目の前のお客様を本当に癒そうという、セラピストとして本来あるべき姿でほぐしていなかったということに気づくことができました。
Q 最初からグランドマスターを目指していましたか?
はい、目指していました。最初の採用面接のときにキャリアパスプランの説明を受け、1番最高位がグランドマスターと聞いたときに「私、これになります!」と宣言しました。
1番が好きなのですが、1番になりたいわけではなく、1番上があるのならそこに向かってチャレンジするということが好きです。それがここではグランドマスターだったということですね。
Q グランドマスター試験での思い出
回数は重ねましたがたくさんの方にご指導いただき、幸せだったなと思います。
試験の見学者の方にも意見をもらったり応援していただいて、幸せなチャレンジ期間でした。
Q 何度もグランドマスターを受けたということですが、モチベーションの維持方法を教えてください。
どんな小さなことでも、目の前に目標を置くことです。目標があるから頑張れますし、目標を見失ってしまうとモチベーションが上がりません。常に目標意識をもって日々過ごしています。
ただ、心の根底には年だから・経験がないから・子供がいるからなど色々な理由をつけて逃げたくないという思いがあります。これから後に続く人に子供がいても年齢を重ねていても、どんな立場の人にもアドバイスできる人でありたいという思いから人の先を行こうと思ってインストラクターも上級試験も誰よりも早くとりかかりました。出来が悪いので時間がかかるから誰よりも早くということですけどね(笑)
Q グランドマスター試験の合格がわかった瞬間はいかがでしたか?
今回もだめだと思っていました。いつも自分の心が整うまで勇気がなく結果を見るのが怖くて、今回もどうせ落ちていると思って結果を見ていなかったんです。
ですが、ある時、お店のバックヤードで休憩中にスマホを見たら、セラピスト仲間などから「合格おめでとう!」というすごい数の連絡がきており、そこで初めて結果を見ました。合格の嬉しさよりもここに行き着くまで関わってくださった、サポートしてくださった方への感謝の気持ちで涙が止まらなかったです。
Q グランドマスターになってから今はどんな毎日を送られていますか?
取材やインタビューが多く、とにかく忙しいです。取材の準備やインストラクターの仕事も真剣に取り組みたいですし、もちろんお店でのお仕事や他店の人手不足や新人の教育などをマネージャーと一緒に考えたりもしているので忙しさはありますが、とても充実しています。
インストラクターについて
Q インストラクターで大変なこと、楽しいことを教えてください。
インストラクターは人に教えるという立場になっていくわけですが、人に教えるためにはまず自分が勉強して自分のものにしないといけないため、自分の成長も同時進行なんです。教えることで教わることがたくさんあります。
今まではいちセラピストとして自分だけの結果を求めていたので、自分がやらなければそれが結果になっていました。けれどインストラクターは後輩たちの成長という結果を出さないとインストラクターとしての意味がない、結果を出すために自分がどうあるべきかというところを勉強しないといけないので大変な部分もあります。
でも楽しいです。後輩たちの成長が見ることができたり、話をしてやる気になってくれたときや、顔がパーッと笑顔になる姿を見ると、とても嬉しく、インストラクターは幸せなお仕事だと思います。
インストラクターになって、教える立場の大変さ、アカデミーの先生のすごさを実感しました。
Q インストラクターとして活動をして変化したことをお聞かせください。
インストラクター検定の前に初期研修のときの教本を再度購入し、毎日夜中まで1か月間勉強しました。
今までも教えることというのはお店や(近隣の)エリアでしていましたが、基本の知識がしっかり入ったため具体的にその人に合った教え方や、その人の手の癖や体勢が見えるようになりました。まだ未熟ですが、教えることを躊躇しなくなりましたね。
インストラクターを取る前の教え方と、取ってからの教え方は全然違うと思います。
(実際のテキストを見せていただきました。すごく付箋がびっしりと貼ってあり、細かい勉強の努力が見られました。)
勉強する機会がどんどん増えており、たくさんの人と関わりながら成長できるというのもインストラクターになったからできていることだなと感じます。
普段のセラピスト業務について
Q お客様に入る前のルーティーンを教えてください。
身だしなみが中途半端になっているのは嫌で、バックヤードの鏡で「メイクよし・髪型よし・今日も笑顔は最高!」と唱えて満面の笑顔で店頭に出ていくというのがいつもの日課です。
若い人は若さだけで店頭で華やぎますが、それ以上の何かを自分自身にもっておかないといけないなと思ったときに内面から出てくる輝きというのを出せる1日であるというのを意識しています。
Q お客様に入ったときに心がけていることを教えてください。
自分がリラクゼーションセラピストとしてお客様のご要望にしっかりと応えられるように、目の前にいるお客様を大切にし100%集中するということです。
さいごに
Q これからの竹中さんの目標をお聞かせください。
後輩育成です。1番上のグランドマスターになり自分の成長した姿をどこに還元できるかと考えたときに後輩を育てていくこと、会社への貢献に重きを置きたいなと思っています。
今は店舗のリーダーをしていてグランドマスターでありインストラクターであり、そしていちセラピストとしても過ごしているので本当に時間も体も足りない、充実した毎日を送っています。
Q 最後にセラピストの皆さんへメッセージ
皆さんにお伝えしたいのはブラッシュアップ勉強会※3やセラピストが交流できる場でたくさんセラピストと繋がってほしいということです。店舗では職歴や職位がばらついていたり、相談したくてもできない、切磋琢磨しようとしても何か違う、という部分もあると思います。なので、(近隣の)エリアをもっと超えたところで交流してほしいです。
私は、マスターセラピスト試験の際に同じ職位の試験を受けるメンバーとグループラインを作り、いつ試験なのかなどを共有していました。(いつかはマスターというグループ名)
マスターセラピストに合格した順にそのグループを抜けていくという形でした。ともにマスターセラピストを目指す仲間がいたというところが安心や救いだったんです。私がチャレンジを続けてこれた秘訣でもあります。
セラピスト同士がつながるというのは大きな力であり、ブラッシュアップ勉強会はその繋がりをつくるチャンスの場でもあるので、ぜひたくさん参加していただきたいです。
※3 社内のスキルアップ勉強会
ZOOMでのインタビューでしたが画面からこちらも元気になるような、竹中さんの溢れるパワーをひしひしと感じた時間でした。
諦めずに挑戦し続ける姿勢や、自分自身を振り返り弱さに気づくこと、常に上に向かって進んでいく姿がとてもかっこいいなと感じました。
お忙しい中お時間を割いていただき、疲れを見せない姿で答えていただき、心より感謝申し上げます。
このインタビュー記事でセラピストの皆様の励みになれば幸いです。
BWA教育部
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