新人時代の・苦労の乗り越え方・指名の取り方! ~グランドマスター 広瀬さん 対談インタビュー~
ラフィネグループで働く5000名のセラピストの中でトップセラピストである、グランドマスター職位の広瀬 雄貴セラピストにインタビューさせて頂きました。特に印象的だった新人時代のご苦労や、練習の大切さ、指名を取るための考え方が、お話しを聞いて大変勉強になりました。
セラピストの皆様、特に新人セラピストが今、悩んでいる事が解決できるきっかけになればうれしいです。
グランドマスターセラピスト 広瀬 雄貴セラピスト
配属店 幕張温泉 湯楽の里
経歴:
高校卒業後 大工として仕事を始めるも潰瘍性大腸炎によって職場で倒れる。万が一の事も考えると命の危険を感じ退職。その後内装の現場監督のお仕事や友人と温浴施設のお土産屋さんにて雑貨屋でアクセサリーを作成し店主として販売する経験を得て、温浴のセラピストの紹介セラピストの面接を受けたことがセラピストのスタート。
2012年4月~2020年1月 リバース東京 スパディオ セラピスト
2020年7月 幕張温泉 湯楽の里にて新店でリーダーとして再スタート
Q.まず、初めの質問になりますが、セラピストになる前の初期研修の印象はどんな印象でしたか?
正直、大変だった事しか覚えていません。研修の期のリーダーをやったので、技術よりも『皆をまとめなきゃ』という意識が強くあった事が印象に残っています。
スライドギリギリだったと、講師から告白されました。ただ、なんとかボディケアもリフレクソロジーも一回で合格する事が出来ました。
Q.はじめてのお客様は覚えていますか?
はじめてのお客様は、男性のお客様で、コースはリフレクソロジーでした。必死でお客様に担当しました。必死過ぎて記憶がうろ覚えです。お客様と会話する事に夢中で、今、思えば手元がおろそかになっていたかと思います。なんとかやり切りました。きっと、お客様には悪い印象ではなかったかと思います。
Q.研修と現場のギャップで苦しんだことはありましたか。
お客様の幅の広さと、圧を強くしてほしいという要望に面喰らいました。
インターン研修に入ったのが、4月の新卒の学生が多い時期だったので練習相手も若い女性が多く、強い圧は求められませんでした。
ただ、スペースにでると、お店は温浴施設なので、お客様の層は男性や身体の大きなお客様が多く、力の入れ方に苦労しました。どうやって強く圧迫したらいいのか迷いました。
Q.自分の中でどうやって乗り越えていかれたのですか?
正直に話すと2週間ぐらいで、強く圧迫して欲しいお客様に対応できず、開始3分でクレームをもらってしまいました。
それまで、60分コースであれば、60分の流れの練習しかしていませんでした。そこからは、腰だったり、背部だったり身体の部位別での練習に切り替えました。
後は、お店にヘルプで来ていただいた、ベテランのセラピストを捕まえて練習したり、店舗担当のエリアマネージャーに声をかけて、ひらすら練習の繰り返しでした。
Q.新人セラピストの悩みとして『先輩セラピストに気を遣って、練習してくださいと、声かけがなかなかできない。』と耳にする事があります。広瀬さんは新人の頃から積極的に先輩セラピストの身体を借りる為に声をかけていたようですが、積極的に声をかけられる秘訣はありますか?
まずは勇気を振り絞る事が大切だと思います。
前職が大工をやっていたので親方から、見て覚えろ!わからない事は聞いてこい!の精神で仕事をしていたので、先輩に声をかける事に抵抗はありませんでした。逆に聞かないと仕事にならなかったんです。
今、先輩になって思う事は、新人セラピストに声をかけられた先輩セラピストは、『頼ってくれているんだな』と、悪い気分はしないし、声をかけてくれた新人セラピストに対しては、気にかけて、練習に付き合いたくなるものです。なので、まずは勇気を振り絞って声をかける事が大切ですかね。
Q.新人時代はいつ頃から指名を取りたいと意識されましたか?
指名は働いた当初から意識していました。
お店全体が指名の多いお店で、周りのセラピストが指名で働いているとバックルームでポツンと一人になり、自分が何もやれていない事が刺激となり、早くに指名をとって働きたいという思いはありました。
Q.新人時代、指名を取るために取り組んだ事はありますか?
一番初めに、指名を多くもらえているセラピストの真似すれば、指名が取れるのではないかと考えました。当時、同じお店で指名が多かった女性セラピストの真似から始めました。しかし、真似をしただけでは、もちろん指名の本数を取る事が出来ませんでした。
次に考えたことは、お店全体、男性陣の指名が少ない状況で、指名の多かった女性が出来ないサービスを提供すれば、指名に繋がるのではないかと考えました。自分が男性である事を活かして、女性よりは圧をしっかり入れられる。お客様で圧をしっかり入れてほしいという理由で男性を希望される方に、徹底して強さの力加減の要望をヒアリングして希望の圧加減を提供する事に取り組みました。
セラピストの経験を重ねると今となっては、力だけでなく、基本の技術の大切さを知る事になるのですが、当時は必死にお客様の要望に応えようと、圧をしっかり入れる事を徹底しました。この苦労があればこそ、今があるので良い経験を積めて良かったのかと思います。
Q.いま頑張っている新人セラピストの皆様に対してアドバスはありますか
疲れてきているお客様を、どうしたら楽にしてあげられるかを考えるに尽きると思います。
お疲れを癒したいと、お客様が一番欲してきているので、その技術を学ぶことが自信につながるのではないかと思います。お疲れを癒す力をつける事、自信をつけるために練習をしていく事が大切だと思います。
Q.お客様のお疲れを癒す為に、新人時代にやっておくべき事はありますか?
新人の時代が一番アドバイスをもらえ、アドバイスが聞ける時期です。時間が経って先輩になってくると、指摘されることもなくなり、中途半端に指名がとれてくると、人に聞くことが出来なくなっていきます。新人はできなくて、わからなくて当然です。出来ないと素直に言ってくれる事、また、言える事が新人の特権です。先輩セラピストにどんどん積極的に質問しましょう。
また、新人の内は欲張らずに、特別新しい何かの手技を覚える必要はなくて、一つひとつの技を練習する事が成長の近道だと思います。
Q.セラピストのお仕事のやりがいは何ですか?
セラピストの仕事は同じことをする事が無い仕事です。日々、お客様との会話や、リピートのお客様でも日々お身体のお疲れが変化していくので、それに対応していくのはとても楽しいです。日々変化するので、挑戦したい事、試したい事もたくさんあります。技術にゴールが無いと思っているので突き詰める事もやりがいがあります。楽しいの一言に尽きます。
Q.最後に広瀬セラピストの今後の目標を教えてください
幕張温泉 湯楽の里は2020年7月にオープンしたばかりの新店になるので、お客様にもセラピストにもこの店に来てよかったと思って頂けるお店にしていきたいです。新人のセラピストにもお客様に触れて、すぐに稼げる店舗にしていきます。同規模のお店の中でボディケアの売り上げが一番お店を目指します。
広瀬さんの真摯にセラピストとして取り組まれてきた姿に大変刺激を受け、とても勉強になるインタビューをさせて頂きました。非常に貴重なお時間を割いて頂き、今日はありがとうございました。
インタビューアー
ボディワークアカデミー 教育部 天川拓人
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