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アカデミー通信

ストレスと上手に付き合う

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ストレスと上手に付き合う
悪いイメージをもたれがちな“ストレス”ですが、
ストレスは付き合い方によっては良くも悪くも、自分次第。
また、ストレスを感じるのはマイナスな場面だけではなく、実は喜ばしい場面でも感じているもの。
誰にも降りかかるストレスとうまく付き合って、生活の質を上げていきましょう。

目次





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1.そもそも“ストレス”とは?


外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のこと、心身に過剰な負荷がかかってゆがみが生じることと言われています。
ストレスは悪いものに思われがちですが、悪いだけではないのです。
私たちはストレスを感じるからこそ、生きることができるという面も持ち合わせています。例えば、“疲れ”や“暑さ・寒さ”というストレスを感じることによって、身を守ることができ、“不安・不満”を感じるからこそ、努力や行動に繋がるのです。

このストレスを“人生の雨”に例えて考えてみると・・・。
雨は草木の生長に必要なように、ストレスは人間の成長の糧になります。ですが、雨に打たれるばかりでは身体が冷えて風邪をひいてしまう・・・。
天気に応じて雨具(傘やカッパ等)を準備し使用する=ストレスと上手に付き合っていくことが大切なのです。





2.ストレスの原因


外部からの刺激は4つに分類されます。外部からの刺激は4つに分類されます。
① 環境的要因・・・天候や騒音など
② 身体的要因・・・睡眠不足や病気など
③ 心理的要因・・・不安や悩みなど
④ 社会的要因・・・仕事が忙しい、人間関係がうまくいかないなど

日々の様々な変化・刺激がストレスの原因となり、進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事でも、変化であり刺激ですから、実はストレスの原因になっているのです。

まずは自分のストレスとうまく付き合う最初の1歩として、自分自身が今何に“ストレス”を感じているのか、自分の日常の中にどのような“ストレス”があるのかを振り返ってみるのはいかがでしょうか。



3.ストレスが貯まると・・・


ストレスをそのまま放っておくと=人生の雨に打たれ続けると、さまざまな問題が現れます。
この問題は3つに分類されます。
① 行動の問題・・・集中力低下、不眠、暴飲暴食、ギャンブルなど
② 体の問題・・・めまいや頭痛、腹痛など
③ 心の問題・・・うつや不安、イライラなど

自分にはどのような影響が現れやすいかを知っておくことで、ストレスがたまっているサインに早く気づくことができます。無意識に行動していたり、体や心は日々少しずつ変化していると気づきにくい場合もあるので、自分の状態を観察する機会を作り、自分のサインを知れると良いですね。



4.ストレス耐性について

ストレス耐性とは、ストレスに対する感じ方や、自身で対処できるかなど、ストレスへの強さを意味します。
自分がどれほどの耐性を持っているのかを把握しておくと、自分のストレスコントロールや未然に防いだり、ストレスを感じた時のケアがしやすくなります。

ストレス耐性力は6つに分類されます。

① 感知能力・・・ストレッサー(ストレスを感じさせる原因)の存在に気づく能力です。
その存在に気付かなければストレスを感じません。すなわち感知能力が低い人の方が、ストレス耐性は高くなります。

② 回避能力・・・ストレッサーが存在しても、ストレスを作らず回避できる能力です。
回避能力は、心身が健康であるほど回避能力が高く、ストレスを感じにくいと言われています。

③ 処理能力・・・ストレッサーをなくす、もしくはストレッサーの影響を弱める能力です。
過去の経験は処理能力に大きな影響を与えます。似たような経験があれば対処しやすくなったり、また実際にストレッサーを対処した経験が多いほど、ストレッサー処理への積極性も高まります。

④ 転換能力・・・ストレスを良い方向に捉え直す能力です。
ストレッサーに直面した際、ポジティブな考え方に転換します。転換能力はその人の思考特性に大きく影響を受け、いわゆるプラス思考の人は転換能力が高いです。

⑤ 経験・・・ストレッサーに直面した頻度や内容など、ストレスに対する経験値です。
多くの場合は、同じようなストレッサーを経験するほど、ストレスを感じづらくなります。
ストレッサーに慣れるため、似た場面に遭遇してもストレスとして蓄積さればい、つまり結果としてストレス耐性が高まったといえるのです。
経験がストレス耐性を高めるかどうかは、ストレッサーの内容や頻度、さらにはこれまで紹介してきた能力の高さに左右されます。たとえば転換能力が低い場合で失敗というストレッサーに直面した際、自分を責めてしまうケースが多いようです。
この経験が繰り返されるにつれ、自分を責める回数も増え、結果としてより大きなストレスとなってしまいます。
ストレス経験の単純な数ではなく、慣れによる上手な対処法の修得が、ストレス耐性につながります。

⑥ 容量・・・ストレスを溜め込める量です。
容量は常に一定ではなく、心身の状態による影響を受けやすくなっています。例えば、体調不良のときや悩みを抱えているときなどは、平常時より容量が小さくなり、ストレスを感じやすいです。
自分自身でそれぞれの能力が高いのか低いのか、また今どの項目が高くなっているのか余裕があるのか等分析することによって、自分を客観的に見れて、ストレスコントロールやケアに繋げることができます。

漠然とした“ストレス”と付き合うのではなく、そのストレスの正体を知り、自分を知り、上手にストレスと付き合って、より生活の質があげていきましょう。天気を見て、雨が降れば自分に合った雨具を準備し使用して、雨を味方につけられるといいですね。



 


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        • 梶田愛実講師
          国際ライセンスCIBTAC
          中学・高校 保健体育科教育免許状取得


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