元美容師が教えるサラ艶美髪のための基礎知識
シャンプーのコマーシャルで見るサラつやな髪…誰もが憧れますよね。
元美容師、現在ヘッドスパ講師歴6年の私が目指せ天使の輪!髪についての豆知識♪をお届けします。
セラピストが毎日必ず行う身だしなみチェック。
自分では確認がしやすいメイクや前髪などが気になりますが、人からは横や後ろが見られています。マスクで顔が覆われている今、メイクはもちろんですがヘアスタイルだけでなく髪の健康にまで気を遣いたいですね。
1.髪の栄養
髪は肌や爪と一緒でタンパク質が主な成分です。
タンパク質は体の組織を作るためには欠かせない栄養素です。
たまご、肉、大豆食品等で摂取が可能です。
また、健康な髪を作るためには体の代謝がよいことも条件の一つとなります。
代謝UPにはビタミンB6(魚類、レバー、肉等)、亜鉛(魚類、肉類、藻類)などが必要です。
2.髪の知識
主成分は肌と同じですが、肌と大きく違う点は自己修復ができないことです。
人間は本来持っている自然治癒力で風邪をひいたら回復する、切り傷を作ったらかさぶたを作って皮膚の修復をするといった機能があります。
身体は生命を維持するために、栄養素は内臓や皮膚など修復が必要なところに優先的に使われていきます。
髪や爪は神経が通っておらず、切っても痛くない、いわゆる死んだ細胞ともいわれており、毛根や爪の生成する部分に栄養が届くのはその後ということなってきます…。
肌や頭皮に汚れが溜まっていては毛根の代謝が悪くなり、健康な髪が生えにくい環境になります。
さらさら艶々な美髪を目指すには、肌や頭皮を清潔に保つことも大切です。
3.髪が傷む要因
自己修復ができない髪…生活している中で髪が傷む原因は身近なところにたくさんあります。
①紫外線
髪も肌と同じように紫外線には弱く、日光のもとにいることが多い方は髪が傷みやすかったり、色が抜けやすくなります。
②ドライヤーやアイロンなどの熱
ヘアスタイルを整えるために活用されているドライヤー。
髪は熱に弱く、熱すると軟化して形を作りやすいため、スタイリングをする際にはヘアアイロンやドライヤー等の熱を発する電化製品を用いることが一般的です。熱を加えすぎると髪にダメージを与えることになります。
③カラーやパーマによる薬剤
カラーやパーマに使われる薬剤は髪の鎖状の結合を外して色を抜いたり形を作って行います。薬剤によって結合は再度繋がりますが、傷みはもちろん進んでしまいます。
④乾燥
静電気の立ちやすい乾燥した季節やエアコンによる乾燥、ドライヤーのかけすぎによる乾燥、シャンプー後のタオルドライで髪を擦ってしまうことによりキューティクルが傷み乾燥に繋がる等…。
4.外的刺激から髪を守る方法
①紫外線
帽子や日傘、UVスプレーなどを使用する。
②ドライヤーやアイロンなどの熱
ドライヤーは近づけすぎず、局所的に当てない。根元から乾かして毛先に当てすぎない。最後に冷風をかけて髪を引き締める。アイロンを使用する際の温度は90度が理想。
③カラーやパーマによる薬剤
カラーは新生毛(新しく生えてきて染まっていない部分)のみをおこなう、パーマは刺激が少ない薬剤を使用する。
④乾燥
加湿器の利用、ドライヤーは近づけすぎずに根元から乾かし、毛先はオーバードライ(乾かしすぎ)を避ける。タオルで拭くときは地肌を拭き、髪は抑えるように拭いて擦らない。
などなど…
カラーやパーマは身だしなみを整えるためには欠かせない方もいらっしゃることでしょう。傷んでしまった髪にはシャンプー後のケアはリンスやコンディショナーよりもトリートメントがおススメです。
リンスやコンディショナーは表面のコーティングや保護を目的としています。三つの中で一番浸透力、補習力が高く、内部から整えてくれるのがトリートメントです。シャンプー後の髪に付けてから10分ほど時間をおいてから流してあげるとより栄養やトリートメント効果を内部まで浸透させられるでしょう。
5.セラピストの身だしなみは内側から!
- 髪の主な栄養素は体を作るために大切なタンパク質。
- 栄養は内臓から優先的に使われる。
- 髪は傷むと修復ができない。
- 日常生活に髪が傷む要素はいくつもある。
以上のことから美しい髪を保つ為には外的刺激を防ぐことはもちろんですが、まずバランスの良い食事をとり、自身が健康である必要があります。
また、自分の髪の状態に合ったケアをし憧れの天使の輪を手に入れ、毎日の身だしなみチェックを楽しみましょう!
- 田中葉月講師
国際ライセンスCIBTAC
美容師免許取得
AEAJアロマテラピー1級取得