指名No.1セラピスト
目次
1.指名とは?
特にこの人と指定すること。なざし。
なざしとは名をあげて指定すること。(広辞苑より)とあります。
○○さんにお願いしたいです。○○さんでお願いします。○○さん=なざし です。
指名されるためにはどのようにしたらいいのか悩まれている方も多いのではないでしょうか。もしかしたら、指名をとるとなるとガツガツしてあまり好きではないと思っている方もいるかもしれません。
私たちセラピストはお客様のサポーターとも言われています。ただ施術をするだけではなく、お客様のニーズを汲み取り、適した施術(時間・手技・力加減)の提供を目指します。また、ライフスタイルに合ったアドバイスをさせていただくことでより健康になるためのお手伝いをさせて頂きます。
継続して施術を担当させて頂くと、その方のお好み(力加減含む)を把握することができますし、お客様も毎回同じ話をする必要がありません。またお体の変化もキャッチでき、前回の施術をふまえた施術を提供することができるので、ご指名はお客様にとってもセラピストにとってもよい制度です。
ではお客様のニーズを汲み取るためにはどのようにすればよいのでしょうか?
2.全体を観る
第一にお客様の全体を観ることが大切です。全体を観るとはどういうことでしょうか?
例えば、肩がお疲れのお客様がいらっしゃいます。そのお客様の施術はつい肩ばかりに着目してしまいがちです。
もちろん、肩が辛い方に対して肩へのアプローチは大切です。お客様は「肩が疲れている」としか話されないかもしれません。
しかし、そのお客様はなぜ肩がお疲れなのでしょうか?
私たちセラピストはそのお客様全体を観ることで、不調の本当の理由に近づくことができます。
例えば…
お客様が普段お持ちの荷物は大きく、重くはありませんか?お客様のお体や足に触れた際に冷えてはいませんか?お客様の表情や姿勢はいかがですか?緊張していませんか?ストレスが溜まっているように見られませんか?
ヒアリングを深めていくと肩がお疲れの理由は意外なところにあるかもしれません。
3.お客様との心の距離
お客様の全体を観るためには、お客様のお話を聴くことが挙げられます。
お客様が話したいと思うときはどのような時でしょうか。
それには話を遮らず、否定せず、傾聴することが大切です。また、その時のセラピストの表情や姿勢も大切です。傾聴は心をお客様に向けていないとできません。会話はキャッチボールと言われています。お客様がお話されたことは受け止めて、お返しします。
例えば、
お客様:最近、肩が疲れているんだよね。
セラピスト:目のお疲れはいかがですか?
お客様:目も疲れているね。
セラピスト:腰はいかがですか?
これは、会話のキャッチボールが出来ているようにも見られますが、お客様のお疲れについてのキャッチボールが出来ていない例です。
【キャッチボールが出来ている例】
お客様:最近、肩が疲れているんだよね。
セラピスト:肩がお疲れなのですね。いつ頃からお疲れを感じられていますか?
お客様:1週間前からかな。急に忙しくなって…
セラピスト:1週間前位からなんですね。お辛いですね…
会話は楽しむことが大切ですが、お話をしたくないお客様もいらっしゃるかもしれません。お客様の全体をしっかりと観察をすることも大切です。
4.指名される技術
指名される人は上手い人とも言われていますが、上手いとは何でしょうか。一つには、基本が出来ているかがポイントです。基本なくして応用はありません。指の向き、刺激の仕方など研修のテキストなどをもう一度見直してみましょう。
そしてたくさんのお体に触れることで、経験を積むことが上手くなる一歩です。
また、刺激をする際には目的は何か、どこに働きかけているかを考え、指のセンサーを始動させます。もちろんその他の五感も働かせ、全身でキャッチしましょう。
同じお客様でもそのときの状態(心身のお疲れ具合)によってお体の状態も変わります。
お客様全体をしっかりと観て、目の前のお客様と向き合い、今自分ができるベストの技術と接客をご提供しましょう。
5.会いたいセラピスト
お客様が会いたいと思うセラピストになることも大切ですが、セラピスト自身が担当させて頂いたお客様に「また、お会いしたい!」と思う気持ちも大切です。技術はもちろんのこと、お客様を思う気持ちはそれ以上に大切なのです。
実は言葉以外でも伝わることはたくさんあります。施術をさせて頂く時の手からはセラピストの気持ちが伝わると言われています。
心からまたお会いしたいです、担当させて頂きたいです、○○様の健康、癒しのお手伝いをさせて下さい!一番のサポーターになります、そう思いながら施術をするのは、技術以上に大切なことだと私たちは伝えています。
また担当以外のお客様にも笑顔で気持ちの良い挨拶ができるセラピストを目指したいもの。お客様は色々な角度から私たちをご覧になっています。雰囲気の良いスペースは心地良いですね。セラピスト全員が元気に笑顔で接客するスペースには何度も足を運んでみたくなるものです。
お客様のお名前をお呼びする、お客様に自分の名前を覚えて頂くことも大切です。
一度だけでは印象に残らないでしょう。お客様のお名前は最低でも3回はお呼びすることで印象に残りやすくなるでしょう。また、自己紹介は冒頭に笑顔でハッキリと行いましょう。
お客様に寄り添い、私たちセラピストだからこそできることをしたいですね。
そのためにもまた会いたいセラピスト、指名されるセラピストを目指して、セラピストを楽しみましょう♪
- 森菊子講師
日本ヒーリングリラクセーション協会〔JHRS〕認定リフレクソロジー・プロライセンス実技士資格
日本ヒーリングリラクセーション協会〔JHRS〕認定インストラクター資格
日本ヒーリングリラクセーション協会〔JHRS〕認定試験官資格
IEB認定REFLEXOLOGY資格
IEB認定Anatomy&Physiology資格
中学校(社会科)、高等学校(公民科)教育免許状取得
関連記事