1. ホーム
  2. ブログ
  3. リラクゼーション学
  4. セラピストの手元ケア

アカデミー通信

セラピストの手元ケア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
セラピストの手元ケア

目次

毎日、何度も手洗い、消毒、仕事そして家事と大忙しのセラピストの皆さんの手元は今どのような状態でしょうか。
ハンドクリームなどの保湿剤を付けても潤いが不足し乾燥気味になってはいませんか。


【セミナー情報】ブラッシュアップ勉強会はこちら


1.手荒れの状態と原因について

手荒れの原因はいくつかに分類できます。
通常は空気の乾燥により皮膚が乾燥することや、水仕事により皮脂が流されてしまうことが多いです。また最近では手洗いやアルコール消毒が増え、皮脂や水分を奪ってしまうことも大きな原因の一つに考えられます。
パソコンのキーボードの使用やスマートフォンの画面操作も、摩擦や熱により指先の皮脂や水分が奪われ、皮膚に負担をかけるとも言われています。
これらの要因により皮膚を保護するバリア機能が低下してしまい、外部からの刺激に敏感になることにより手荒れが起こります。中でも指先は日常生活で頻繁に使う部位なので保護しきれず、結果治りづらく何度も繰り返してしまうことがあります。

 

2.肌タイプに合わせてクリームを選ぶ

手荒れを放っておくとひびやあかぎれに発展してしまう可能性があります。
手荒れの対処法として一般的にはハンドクリームで保湿をしていると思いますが、繰り返す手荒れには十分な保湿が行なえているとは言えません。タイプ別に合うクリームを確認しましょう。

 ・乾燥・カサカサタイプ・・・高い保湿力のヘパリン類似物質配合のもの 
 ・カチカチ・ゴワゴワタイプ・・・肌を柔らかくする尿素配合のもの 
 ・ひび・あかぎれタイプ・・・割れた皮膚組織の修復を助ける成分配合のもの 
 ・しもやけ・冷えタイプ・・・血行促進や新陳代謝を促すビタミン配合のもの(ビタミンA・B・C・E) 
 ・かゆみ・手湿疹・・・低刺激で炎症を抑える成分配合のもの(ステロイドなど)

塗るタイミングは手を洗った後や寝る前が良いと言われています。手を洗う時は熱いお湯は皮脂を溶かしやすくするため、ぬるま湯で洗いましょう。
塗り方のコツは両手で軽く擦り合わせて手のひら全体に行き渡らせながら温めます。強く擦りこむと摩擦で負担をかけてしまうので、時間をかけて優しく馴染ませていくのがポイントです。指先や指の間や指先まで1本ずつ塗ります。しっかり爪まで馴染ませてささくれや爪の乾燥トラブルの予防に繋げていきましょう。
 

スペシャルケアとしては化粧水を手に馴染ませてからハンドクリームを重ね付けがお勧めです。
※痛み、腫れ、出血を繰り返す場合は自己判断せずに早めに医師に相談し適切な治療を受けましょう

 

3.乾燥肌の人が補いたい栄養素

 ・タンパク質・・・肌の細胞の原料となりターンオーバーを活発にする(肉・魚・大豆・大豆製品・卵) 
 ・ビタミンA・・・肌や粘膜に潤いを与え、ターンオーバーのサイクルを整える(レバー・人参・小松菜・ほうれん草) 
 ・ビタミンB2、6、12・・・肌のターンオーバーを整えて肌荒れを防ぐ(豚レバー・納豆・モロヘイヤ・鶏むね肉・マグロ・ニンニク・アサリ・牡蠣) 
 ・ビタミンC・・・肌の弾力を保つコラーゲンの生成を促す。体内の活性酸素を除去する働きがあり肌をダメージから守る(柑橘類・イチゴ・キウイ・ブロッコリー・小松菜) 
 ・ビタミンE・・・肌の血行を促進し、ターンオーバーを促すことで肌のバリア機能を高める。活性酸素を除去する働きもあり、肌へのダメージを防いでくれる効果も期待できる(豆乳・アボカド・イワシ・いくら・アーモンド) ・亜鉛・・・肌のターンオーバーを維持するのに欠かせない栄養素(牡蠣・牛肉・卵黄・チーズ) 
 ・必須脂肪酸・・・肌の表面を覆う皮膚の原料となる。皮脂が不足すると肌内部の水分が失いやすくなるため肌の乾燥を招くと考えられている(サバ・イワシ・エゴマ油・亜麻仁油)

肌の健康維持には多くの栄養素が関与しています。毎日、バランスよく食材を摂取するように意識してみましょう。
食事の摂り方も注意点が3つあります。
「さまざまな食材からタンパク質を摂る」「野菜を多く摂る工夫」「ファストフードを避ける」ことです。
忙しいとついつい手軽に食べられるものを選んでしまう傾向があります。
『医食同源』という言葉がありますが、健康な身体を作るためには毎日の食事が基本となります。
手元のケアとあわせて自分の食事習慣も見直してみませんか。 

 

  • 安達久恵講師
    AJAEアロマテラピー1級取得
    国際ライセンスCIBTAC


関連記事


ブラッシュアップ勉強会へのお申込み

セラピストの方はこちら▼

一般の方はこちら▼

  • このエントリーをはてなブックマークに追加