心も体も健康に!マインドフルネスのすごい力
目次
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1.マインドフルネスとは
マインドフルネスとは「今、この瞬間に起こっている物事に意識を向け、何の判断もせず、とらわれない状態でただ在る」ことと言われます。
人は今この瞬間を生きているように見えながら、実際には過去に起こったことを考えて思い悩んでいたり、未来のことを想像していたり、心ここにあらずといった状態が多くの時間を占めているようです。
自分の頭の中を振り返ってみると、頭の中には絶えず様々な思いが駆け巡っていて、今この瞬間に意識を向けるなんてことは、わざわざ意識しなければできないと感じます。過去の失敗や未来の不安など、ネガティブなことほど長時間くよくよと考えていることが多いとも言われ、それが続くことで不安感が増したり、うつ病の原因になることもあるそう。そんな状態から脱却し、心を今ここに向けた状態がマインドフルネスです。
2.マインドフルネスのルーツは仏教にあり
近年欧米でその効果が実証され、日本にも広まってきたマインドフルネスですが、実はそのルーツは仏教に由来します。つまり日本には1500年前からあった考え方なのです。
マインドフルネスとは仏教におけるサティ(念)の英訳で、気が付くこと、注意すること、などと訳されます。つまりもともとは仏教用語で、アジアからの移民が増加したアメリカで、ベトナム人禅僧のティク・ナット・ハンという僧侶たちが欧米に紹介したのがマインドフルネスだったのです。
その後、一般の人でもできるようアレンジされ、集中力を高めたり、うつ症状の緩和に繋がったりといった効果が実証される中で、欧米では急速にその人気が広まり、グーグルやアップル、マッキンゼーといった世界的な企業でも取り入れられるようになりました。
3.宗教色がなくなり一気にグローバルに
アメリカのマサチューセッツ工科大学には「マインドフルネスセンター」という研究所があります。その創始者であるジョン・カバット・ジン博士が行った実験によれば、マインドフルネスのトレーニングを受けた人は、たった2ヶ月弱で不安レベルがはっきりと下がったと報告されています。また、気持ちが安定しただけでなく、免疫力が上がるなどの効果も科学的に実証されています。
宗教と切り離され、効果が医学的に実証されることで、急速に一般に広まっていきました。
4.一つの手法としてマインドフルネス瞑想
マインドフルな心の状態に持っていくには様々な手法がありますが、その一つが瞑想です。マインドフルネス瞑想と呼びます。特別な場所も、お金も必要ない瞑想という手法で、気持ちが楽に、そして体も楽になれるならやってみない手はないですね。
マインドフルな心の状態に持っていくには様々な手法がありますが、その一つが瞑想です。マインドフルネス瞑想と呼びます。特別な場所も、お金も必要ない瞑想という手法で、気持ちが楽に、そして体も楽になれるならやってみない手はないですね。
様々紹介されているマインドフルネス瞑想の中で、ポピュラーで簡単なやり方をご紹介します。
① 椅子、または床に座ります。どちらでも構いません。
② 肩の力を抜いてゆったりと呼吸しながら、意識を呼吸だけに向けます。目は閉じるか半目くらいにすると集中しやすいです。
③ 雑念が浮かんでも、追いかけず呼吸に意識を戻します。考えや感情に何の判断もせず、呼吸に意識を戻すことで、心を今この瞬間に戻す練習になります。
たったこれだけです。
最初のうちは1回につき2~3分程度、慣れてきたら10分程度行うとよいでしょう。
5.呼吸には自律神経を整える効果も
自律神経には活動時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経があり、それぞれがうまくバランスを取る状態で成り立っています。しかしながら、現代の生活では、夜暗くなっても電気が使え、スマホやテレビを夜中まで見ることができる、仕事に追われて不規則な食生活になるなど、自律神経のバランスを崩しやすい状況がそこかしこに転がっています。
自律神経のバランスが崩れると、不眠や倦怠感、下痢や便秘、冷えといった体の症状から、イライラや不安、うつなど心の症状まで多くの症状が現れます。呼吸に意識を向けることは、息を吸うと交感神経が、息を吐くと副交感神経が働き、心と体のバランスを整えることにも繋がります。
1日のうちにいつでも行うことができますが、誰にも邪魔されず自分に向き合える時間がよいでしょう。
朝は日の光を浴びながら、夜は照明を落として心地よい空間の中でなど、自分自身が心地よい空間で行うことをお勧めします。
6.マインドフルネス瞑想で期待できる効果
最後にマインドフルネス瞑想で期待できる効果をご紹介します。最後にマインドフルネス瞑想で期待できる効果をご紹介します。
・ストレス解消効果
・集中力アップ
・共感力が上がる
・自分をコントロールできるようになる
・自己肯定感が高まる
・睡眠の質が上がる
いいことづくめです。
2022年はマインドフルネス瞑想で、心も体も幸せな幕開けを切ってみてはいかがでしょうか。
- 須永亜希子講師
AJAEアロマテラピーインストラクター
国際ライセンスCIBTAC
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